私は昔から少女漫画が大好きでした。
母が漫画好きなのに影響されたのです。
幸いにも母の蔵書は1000冊以上あったので、読む本には困りませんでした。
そこで私の脳内は完全に少女漫画脳になってしまったのです。
理想の彼氏や結婚が実際にできると信じて疑わなくなりました。
しかし、30歳になっても私には運命の人は現れませんでした。
親には結婚を急かされ、当時付き合っていた彼氏と結婚することになります。
プロポーズは嬉しかったし、結婚式や新婚旅行も不満はあれど、楽しかったです。
ただ、あくまでも少女漫画では結婚がゴールで、その先なんて描いてないのです。
私に残ったのは「結婚生活」でした。
その結婚の生活は、楽しくもなんともありませんでした。
嘘みたいですが、私は本当に、結婚後の生活なんて想像していなかったのです。
元旦那には申し訳ないと思っています。
何より、私が元旦那を愛していなかった。
2人の将来なんて想像ができなかったのです。
結婚生活は2年でという短さで終わりを迎えました。
離婚を申し出た時、引き止められもせず、次の日には元旦那の親の署名の入った離婚届が用意されていました。
あっけないほど、あっさりした離婚でした。
私は結婚した時から5キロ痩せていました。
そんな経験から、私は夫との結婚も最初は怖かったです。
私は人を愛せないのではないか、人と生活できないのではないか。
でも今は誰より夫を愛しているし、趣味は生活と言えるほど生活が楽しいです。
2人の老後もすんなり想像がつきます。
もちろん生活は少女漫画みたいにはいかないです。
でも私は私が主人公の物語を紡いでいきます。
今は昔みたいに漫画は読まなくなりましたし、感情移入できる漫画もなくなりました。
現実逃避せずに現実を生きる術が身についたのかもしれませんね。