お弁当の中身

繊細過ぎるのでしょうか。

少し嫌なことがありました。

会社でのこと。

「今日お昼何食べるの?」

と、さほど親しくない方から聞かれました。

「普通にお弁当です」

私は一応毎日お弁当は作っています。

中身はだいたい毎日一緒ですが。

この返事がつまらなかったのでしょうね。

「いや、中身を聞いてるんだよ」

「秘密です」

「え、これって聞いちゃダメな事なの?誰か傷つく?」

私の「秘密です」が面白くなかったんでしょう。

こんな時面白い事を言えたらと思いますが、私は会社では1人黙々と仕事をこなしていて、とても静かな人です。

そんな私が面白いことなんて言えるわけないのです。

しかも親しくもない人に。

相手は何も思っていないかもしれませんが、私はずっとモヤモヤが残っています。

その後笑って誤魔化しましたが、正直ちょっと泣きそうでした。

別にお弁当の中身なんて知られても良いじゃんと思う人がいる反面、私は恥ずかしいのです。

いつも同じの食べてると思われるのも嫌だし、なんだかプライベートを見られているようで嫌です。

なんでもない出来事ですが、私には大事です。

ずけずけ言うのは、気心の知れた仲間内だけにしてほしい、そう思いました。

こんな事気にする価値もないのに、グチグチ考えるのが私の悪いところです。

陰口を言われているのではないか、そんな妄想もします。

言いたいヤツには言わせておけば良い。

そう、頭では分かっているんですが、心が追いつかないです。

しばらく嫌な気分を引きずりますね、これは。

不安との戦い

私は毎日不安と戦っています。

朝は戸締りの不安。

これは夫と一緒に確認してもらうことでかなり楽になりました。

通勤中は、階段から落ちるんじゃないか、転ぶんじゃないか、何か物を落としていないか、の不安。

これは毎日付きまといます。

そのため階段は落ちないようゆっくりですし、荷物は常にぎゅっと持っています。

出社後はタイムカードをちゃんと押せたか何度も確認。

別に押せていなくても月末にまとめて申請できるのに、確認しないと気がすみません。

お昼は、周りに人が居るため、むせったらどうしよう、こぼしたらどうしよう、の不安。

そのため誰よりゆっくり丁寧な動作で食事します。

帰りもタイムカードの不安や、事故の不安と戦い、夜寝る前は明日寝坊したらどうしようの不安と戦うのです。

日々自分との戦いです。

無駄なことを考えても仕方ないのに、延々と考えてしまう、強迫性障害の私には無駄にできる時間など1秒もないのです。

それでも安らげる時間があるから、私は私でいられます。

張り詰めていた時間があればあるほど、ゆとりの時間が有難く感じるのです。

何も考えず、ただ流れに身を任せる時間が至福の時です。

他人には無駄に思える時間も私には貴重な時間なのです。

偏見

会社に、メンタルの病気で休職している方がいます。

その方を駅前で見たと言っていたパートの女性がいました。

その話を聞いた周りの反応が、
「なんだ、元気に出歩けるんだったら会社にも来れるのにね」
でした。

勘違いしないでほしいですが、うつ病やメンタルの患者さんがずっと引きこもりかと言ったらそんな訳ないです。

一人暮らしなら尚更、元気じゃなくても出かけなければ食料調達もできません。

そして誰か友人と会ったり、遊びにだって気分転換で出かけます。

それは悪いことなのでしょうか。

心が傷付いているのだから、傷を癒すため、好きなことをしなければいけません。

驚いたのが、1人のパートさんがそう言った時、全員が共感していたことです。

「なんだ元気じゃない」
私は何も言えませんでした。

こんな時反論できる強靭なメンタルが欲しいです。

元気かどうかは、本人が決めることであって、周りが決めつけることではありません。

少なくとも、休職しているその方は元気で遊びあるっている訳ではないです。

なんだか悲しい気持ちになりました。

こんな偏見がいつかなくなると良いと思います。

昔は私の強迫性障害も知名度ゼロでしたが、今は多少は知られる病気になりました。

そんな風に世の中が少しずつ変わって行けたら、メンタルの病気の人も生きやすい世の中になるんじゃないかと思います。

障害年金と障害者手帳

強迫性障害の症状が色濃く出てきて、最初に思ったのは、なぜこんなに辛いのに働かなければいけないのかということでした。

怪我や目で見て分かる病気と違い、メンタルは分かりにくいです。

それでも、こんなに辛い思いをしても、世の中は何もしてくれないのだと、絶望していました。

しかし、必死になって色々調べたところ、「障害年金」について知ったのです。

障害年金とは所定の障害の方に支給される公的の年金です。

とはいえ、何も分からないので、まずは社労士さんに無料相談することに。

はじめての面談は緊張しましたが、社労士さんは女性の方で私の病状などやさしく聞いてくれました。

ある程度質問が終わり、この症状なら障害年金が貰えると思いますよとのこと。

なんだか目の前が開けた気がしました。

面談終了後の帰り際、社労士さんが「障害者手帳は申請しないのですか?」と。

びっくりしました。

私程度の症状でも取得できるものなのか聞いたところ、障害年金受給者は比較的簡単に取得できるそうです。

目からウロコでした。

いや、棚からぼたもち?

どちらにせよ、手続きもお金はかかりますが、そのまま社労士さんにお願いすることに。

もし障害年金が貰えない場合は、料金は発生しません。

しかし、面談ですぐにお願いしようとしたところ、「1度ご家族と話されてからの方が良いですよ」と、社労士さん。

気が変わらないうちにすぐ契約させるのではなく、きちんと相談した方が良いと言ってくれた社労士さんを、本当に信頼できると思いました。

帰ってすぐ夫に相談し、後日契約。


しかし、病院で障害年金を申請したい旨を伝え、先生に診断書を書いてもらおうとしたところ、怪訝な顔をされ「結婚してるよね?家計が苦しいの?」と聞かれました。

結婚していても、申し訳ないですが夫の給料だけでは心もとないです。

それは話しましたが、なんだか嫌な気分にはなりました。

結婚していても辛いのは変わらないですから。

それから、障害年金の受給者証が届くまで3ヶ月ほど。

社労士さんに受給者証が届いたことを連絡すると、とても喜んでくれました。

その後障害者手帳申請で1ヶ月。

まさか私が障害者になるとは思いませんでした。

正直並大抵の覚悟ではありません。

でも今はそのおかげで、少しですが、ゆとりのある生活ができています。

何も行動しなければ始まらない。

生きにくいと感じたらそれは、心のSOSのサインです。

世の中は、勝手に税金は徴収しても、弱っている人に手を差し伸べてはくれません。

自分から行動するのが大事なのだと学びました。

障害者はずるいと言われることもありますが、その分辛い思いをしています。

それは分かってもらいたいです。

不調

今日はとてつもなく体調が悪いです。

周りの音が気になって、仕事に集中できません。

そして、できたデータを何度も確認しないと前に進めないのです。

確認だけで時間がかかってしまい、仕事が思うように捗らず、歯がゆいです。

完璧を求めすぎるからこうなるのでしょうか。

ミスが怖いのです。

そして、夜はしっかり寝れているはずなのに眠気も酷く意識が飛びそうになることもあります。

体調が悪い時は何をしてもどうしようもないです。

嫌な確認行為も本能にしたがってやるしかない。

でもその確認が常習化しないように気をつけねばいけません。

昨日はこれだけ確認していたのに今日は1回の確認で終わるのはおかしい、と思ってしまい、1回の確認で大丈夫なところを無駄に何度も儀式のように確認してしまうからです。

無駄な確認はなるべくしたくないですし、確認すればするほど余計に分からなくなることも多々あるので、それだけでメンタルが崩壊しそうになります。

体調が良くなったら5回していた確認を1回にできるようにする。

それが今の目標です。

目標は小さく沢山あった方が良い気がします。

小さな目標でも達成した時には達成感がありますし、次の目標もたてやすいです。

今日はゆっくり仕事をこなし、休みの明日は1日泥のように休みます。

時間の使い方

フルタイムで忙しなく働いていた時に比べたら時間の使い方が下手になったなと思います。

当時は少ない時間でも予定を組み込んでうまくタスク消費をしていました。

今は正直無理です。

時間に余裕がないと焦りますし、空いた時間に何か予定を入れて1日のスケジュールを満タンにしたくないです。

それはそれで充実しているのでしょうが、今の私には難しいですね。

時間に追われるより、ゆったりのんびり生きたい。

それが今のスタイルです。

ただ、強迫性障害には時間が無い方が良いのかもしれないと思う時があります。

時間があればあるほど確認に費やしてしまいますから、時間が短ければ確認も短くて済みます。

ただ、短い時間だと相当プレッシャーがかかるので、身体には悪いと思いますが。

最近は夫の助けもあり、確認行為を最小限に抑えることができています。

ただ、これは根本的解決にはなっていないことは分かっているのです。

逃げているだけ。

それでも、本当に辛い時は逃げてもいい、自分が自分らしくいるために必要ならば。

そう思って生きています。

転職

今の土地に来てから5年経ちますが、その中で私は5回転職しています。

最初の会社には2年ほど勤めましたが、他は1年ももちませんでした。

休職期間もあったり、内職なんかもしたりしていました。

夫がいるおかげでこんなワガママが通じたのだと思っています。

転職の原因は色々ありますが、まずは私の物覚えが悪いことが影響しています。

また数字にとても苦手意識があり、実際弱いです。

簡単な計算などでも、不安で何度も確認し、時間がかかってしまいます。

物覚えが悪いことに加え、仕事も遅く、速さも正確さもないです。

その事に対して何か言われると一気に萎縮し、もう無理だと諦めてしまいます。

仕事を変えたからと言ってリセットされる訳ではないのに、結果仕事を変えるのです。

元々最初の会社でメンタルを痛めつけられ、傷が癒えないまま転職したので、正直まともに働ける訳がなかったのです。

最初の会社を辞め、そんな理由で3社転々としました。

その後今の会社に入社しましたが、不安でいっぱいでした。

しかし、トレーナーの社員の方が仕事を丁寧に教えてくれたので、かなり助かりました。

何度もでも分からなかったら聞いてくださいと言ってくれたのも嬉しかったです。

ただ、その方がどうという訳ではなく、私は見られながら仕事をするのがどうにも難しく、プレッシャーがありました。

そして余計なミスをするのです。

それで辞めようか考えていましたが、今はその方が在宅で働いているため、良い職場環境になっています。

そしてなんとか1年たちました。

今は自分に合った働き方だと思っています。

色々な仕事をして良かったのは、柔軟性が身についたということです。

色んな会社があり、社内の雰囲気や、社内ルールも様々です。

転職が多かったせいか、それはどこでもすんなり受け入れられます。

学校卒業から定年まで、同じ会社に勤めるのは理想だと思いますが、転職組にもメリットはあるのです。

その分もちろんデメリットの方が多いですがね。

でも私は転職が多いことは後悔していません。

色々経験できて良かったと思っていますし、今後また夫の転勤でどこかへ行っても大丈夫です。

そこは大丈夫な自分になりました。

地獄のランチ会

うまく笑えていない気がしました。

笑顔が引きつっているような感覚があったのです。

それは、気が合わない職場の同僚たちとランチに行った時でした。

人数が多い方が助かります。

無理に話さなくてすみますから。

しかし、私はどちらかと言うと、大人数で飲み会などをした時、会話の輪から外れてしまうタイプです。

人数が多いと、始めは全員で話していても、そのうち2~3人に分かれて話しをするようになります。

私はその会話からあぶれて1人になってしまうのです。

積極的に会話に入るのも、なんだか邪魔な気がして気が引けますし、かといって大人数の中で1人なのは、ひとりで居酒屋に入るより孤独です。

そしてどうしようもなく惨めなのです。

ただ、人の話しを聞いて笑顔で相槌を打てば良いだけなのに、私は笑顔すら作れませんでした。

昔から、感情が表情にすぐ出る子供でした。

今でも変わりません。

私はそのランチがつまらなくて仕方なかったのです。

会社の愚痴やつまらない噂話をただ聞くだけの、苦痛の時間です。

でもランチに誘われて断る勇気はありません。

断ったら、その後何を言われるか分からないし、職場で上手くやるためにはそんなランチ会も必要だと思っています。

内心、二度と誘わないで欲しいと思っていても、誘われなくなったら終わりとも思っています。

こんな自分がたまらなく嫌で、家に帰ってからも
「今日の言動はダメだったかな」
とひとり反省会をするのも嫌です。

つまらないランチ会のために、心を痛め悩まされるのがしんどいです。

いつの頃からか自分の殻にとじこもるようになり、殻の破り方を忘れてしまいました。

夫には何でも話せるのに、他人とは何を話して良いかまったく分からなくなるのです。

コミュニケーション能力のある方なら
「話す内容なんてなんでも良いのに」
と思うかもしれませんが、私には「なんでも」が難しいです。

自分のコミュニケーション能力の低さにガッカリしますね。

頭では別に嫌な相手とは付き合わなきゃ良いし、そんな人には嫌われても良いと思うのに、実際は嫌われるのが怖いのです。

好かれなくても、嫌いにはならないでほしいのです。

家に帰るとほっとします。

ここは私のお城ですから。

働くのはストレスがつきものですが、適度に発散して仕事を乗り切ります。

防衛本能

いつの頃からか、人との距離のとり方が分からなくなってしまいました。

以前勤めていた会社では、気が合わない人と無理に溶け込もうとして、人間関係に疲れてしまった経験があります。

今は逆に気の合わない人と、一切絡まず、距離を置いています。

それはそれで正直疲れます。

どちらが良いのか分かりません。

ちょうど良い距離感が分からなくなりました。

仲の良い人や、気の合う人とは積極的に仲良くできるのに、適度って難しいですね。

昔は平気でしたが、他人に変に近寄られるのも嫌になりました。

電車やバスでは致し方ないことなのに、どうにも嫌なのです。

マスク生活が終わり、匂いに敏感な私には人の匂いが嫌なのかもしれません。

また人の話し声も敏感に聞こえてしまうので、嫌な噂話や、悪口が聞こえるのが嫌なのもあります。

自分のことを繊細だとは思っていませんでしたが、かなり繊細なのかもしれません。

強迫性障害が色濃く出ると、こんな症状も強く出ます。

自分の殻にこもっているのが良いとは思いません。

孤独が好きな訳ではありませんから。

でも、社会では自分の身を守るために殻にこもるしかないのかもしれません。

きっと自分なりの防衛本能なのですね。

職場環境

強迫性障害を患うようになってから周りの音や匂いに敏感になった気がします。


正直職場でも周りの声が雑音に聞こえて、仕事が思うように進まない時があります。


それでもなんとかやっていますが、在宅が良いと思う時も多々あります。


昔に比べ、だいぶ敏感になりました。


ただ、今の職場は歴代の職場に比べてやりやすいし、環境は良いです。


この職場に来て、ちょうど1年になりました。


主人の転勤でこの土地に来てから、職場を転々としました。


ほとんど1年ももたず辞めました。


元々物覚えが悪いのと、コミュニケーション能力が低いことがあり、仕事や職場に馴染めず早々に辞めていたのです。


仕事ができないことで注意されると、恐ろしく落ち込み、仕事へ行くのが苦痛になります。


それがあり、1年ほどは仕事をせず、家にいました。


ようやく働いても良いかなと思えて今の職場に入り今に至ります。


ただ、フルタイムで働くとまた同じことの繰り返しになると思い、扶養内パートという働き方を選んだのです。


それは大正解でした。


今の生活は自分に合っているし、病気を患っていても今の自分が1番好きです。


それでも、仕事を始めたばかりの頃は、トレーナーである社員の見張りが厳しく、辞めようかとも思いました。


見られていると、思うように仕事ができず、余計なミスをしてしまうのです。


ただ、3ヶ月ほどしか働かず、辞めてしまった会社が2社ほどある前科があった私は、夫に相談。


夫の後押しもあり、もう少し頑張ってみることにしました。


今は仕事も覚え、独り立ちできたのに加え、トレーナーの方は在宅で働いているので、だいぶ楽になりました。


こちらに来たばかりの頃は気が張っていて、周りに溶け込まなければ、合わせなければと必死でした。


今はマイペースにできるようになり、あの時辞めなくて良かったと心底思います。


合う合わないはありますが、少しずつ合っていく仕事もあるのだなぁと感じるこの頃です。