自虐と謙遜

私には取り柄と言われるものがありません。

特技を聞かれると困ります。

でも、それを自虐的に周りに言ったところで、聞いている人は「否定して欲しいんでしょ」とか「なんて言って良いか分からない」と思うでしょう。

多分私だったらそう思います。

だから、自虐的な事は言いません。

なるべく、私と関わる人にはポジティブな事を言いたいです。

ただ、唯一夫には弱音もはいたりします。

でもそれは、自虐ではありません。

自虐をする時は、ネタにします。

聞いてる方もそれなら、笑いやすくなるし突っ込みやすくなるからです。

笑いに変えることで、自分のコンプレックスも多少和らぐ気がします。

弱音と自虐は違う。

自分を卑下するのは、私は惨めだと思います。

誰だって自分に自信が100%ある人はいないと思います。

でも自虐はしない。

それは自分に失礼だからです。

外国人は褒められると

「ありがとう」

と返事をします。

自信があってもなくてもです。

でも日本人は否定しますよね。

「そんなことないですよ」と。

「ありがとう」と言えば終わる会話が、「そんなことないですよ」と言われると、こちらもまた否定せざるを得なくなり、話が終わりません。

謙遜は日本の文化かもしれませんが、良くない文化だと私は思います。

褒められたら、お世辞と分かっていても「ありがとう」と受け取るのが一連の流れな気がします。

凄いことは褒める、褒められたら感謝する、失敗したら謝る、そんなシンプルな事をシンプルにできるのって実は難しいのかもしれませんね。

だからこそ、親しい間柄では、きちんと言葉で「ありがとう」や「ごめんね」を伝えるのが大事だと思います。

私はそんな人間でありたいと思います。

グラス

昨日の夜グラスを割ってしまいました。

楽しかった夫とのデートから帰宅してすぐに。

水を飲んだグラスを洗おうとして手を滑らせてしまったのです。

お気に入りの二重ガラスのグラスでした。

片付けも文句1つ言わず「大丈夫大丈夫」と私を元気付けながら一緒にやってくれた夫には頭が上がりません。

何で自分はこうなのか。

なぜ手を滑らせたのか。

自分を責ればキリがありません。

私はこうなると立ち上がるまでに時間がかかります。

少しのミスや、過ちを許せない自分がいます。

それは完璧主義の自分のせいです。

他人にはどうでも良いことをぐちぐち考える自分に嫌気がさします。

昨日はいつもより早く寝ました。

起きて悶々としていても意味が無い。

私の性格上、しばらく引きずるはずですから。

面倒な女なのです。

でも、夫は「今日は楽しかったね。おやすみ!」と言ってくれたので、なんだか少し気持ちが楽になりました。

早く寝て、早く大丈夫な自分になりたい。

そう、強く思いました。

子供をつくらない選択

私たち夫婦は子供をつくらない選択をしました。

理由は色々あります。

でもまず、子供を育てるには高齢なことが理由のひとつです。

子供を産み、育てるには歳が上になりすぎました。

夫も体力に自信がないとのこと。

私も強迫性障害を患った身、何より子供を優先させる生活は、おそらく自分が自分でなくなると思いました。

そして、私も夫も2度目の結婚です。

私は元旦那との間に子供はいませんでしたが、夫には元嫁との間に子供が2人います。

2人とも成人し、まぁ、色々複雑な家庭なので絶縁状態ですが。

そのため、また子育てをする自信がないとのことでした。

誰も親になる自信がある人はいません。

ただ、夫が子育てする自信がないと言った時、私は正直安心しました。

夫と結婚した時、子供をつくるべきか迷ったのは本当です。

しかし、それはすべて親のため、世間体のためでした。

今思えば、それでは子供をつくる資格はないです。

何より今、2人の生活で楽しいしうまくいっているのに、この生活を壊すのが怖かったのです。

迷って話し合いましたが、子なしを選び、私の親にも言いました。

父は相当ガッカリしていましたし、未だに孫を諦めていません。

子供ができたという、妊娠報告を心待ちにしています。

でも私にはその親孝行は一生できません。

今まで親の言いなりで反抗もせず、良い子でいましたが、今回は親不孝です。

でも私の人生は私だけのものだから、私は私の生きたいように生きます。

時には迷ったり後悔したりしながら、私は私と生きていきます。

腸のお話

※少し汚いお話になります。

私は幼少期からかなりの便秘でした。

本当に小さい頃は、私の便秘を見かねた祖母が毎日決まった時間にトイレに連れて行ってくれ、出なくても便座に座る習慣をつけてくれました。

しかし、それも少し大きくなると忘れてしまい…。

思春期の頃には1週間出ないのもザラで、出す時の痛さと言ったら酷いものでした。

それでも当時は特に何もせず、流れに任せていました。

意識が変わったのは、私が20歳の時。

母が大腸がんになったのです。

ショックでした。

勿論本人が1番辛いのですが、家族が癌になるのは、こんなにダメージがあるのだと思い知らせました。

入院・手術を経て、時々のポリープ切除などはありましたが、今は母も定期検診は欠かせないものの、元気です。

母も頑固な便秘でした。

そこから、私も危機感を持ち、腸活を意識するようになったのです。

色々試しました。

毎日ヨーグルトは食べましたが、これは私には一切効果がないどころか、少し便が緩くなってしまうように。

ヨーグルト習慣は1年ほどでやめました。

次に朝の納豆。

納豆は毎日食べても飽きないほど好きなので今も続けています。

しかしそれだけではまだまだ私の頑固な腸には効かず。

サプリや整腸剤なども様々試しましたが、どれも効果はイマイチでした。

そもそも薬に頼りたくないのでそれも、習慣化せず。

次に水分ですが、私は元々水をよく飲む習慣が付いていたので、今も1日2リットル以上は飲んでいます。

忙しくて水分を取れない日は、便通が悪いです。

水を飲むのは腸活もありますが、体のため、これからも続けます。

そして最近は、キウイとキャベツを毎日食べるようになりました。

キャベツは少量でもなかなか効果があり、便通改善に役立ってくれています。

更に漢方に頼っています。

私が飲んでいるのは「麻子仁丸」。

薬には頼りたくないとは思っていますが、出ないよりは…と病院に相談したところ、漢方をすすめられました。

1日3回まで飲めますが、私は朝だけ飲んでいます。

今はこんな感じで、きちんと毎日出ています。

たまに仕事が忙しかったり、食生活が乱れたりすると1日出ないことはありますが、それはあまり気にしないようにしています。

気にすると余計出なくなりそうなので。

ちなみに夫も、頑固な便秘でしたが、この漢方を飲んでから快便なようです。

夫婦間でも毎日の便通情報は報告しあっています。

私個人の意見ですが、腸活に大事なのはまず、食生活の改善。

食物繊維や、発酵食品を積極的に取り、水分を欠かさないことです。

もちろん、人によるとは思います。

ヨーグルトが合う人もいますし、サプリが効く人もいるでしょう。

でも、どんな食べ物や薬でも、即効性のあるものはない気がします。

下剤なら別ですが。

薬も食べ物も毎日継続するのが大事ですね。

腸活を意識してからお肌の調子も良くなった気がします。

食生活を意識してこれからも腸活を頑張りたいです。

知ることと知らないこと

はじめて強迫性障害と診断されたのはまだ実家で暮らしている時でした。


母も一緒に病院へ行き、先生に水道代がバカ高いと私が症状を言うより前にまくし立てました。


寡黙な先生が言った
「強迫性障害ですね」
の言葉は今でも忘れられません。


今は、うつ病や、ADHDなどの方に優しい世の中だとは思います。


でも昔は違いました。


ネット環境もそんなに普及しておらず、自分で調べることも難しかった世の中。


強迫性障害なんて、未知の言葉は自分ですら受け入れることは難しかったです。


ただ、この辛い症状に病名があることに何故か安心して、涙した記憶があります。


それから20年ほどずっと病院には通っています。


夫の転勤で地元を離れ、今いる土地でも通院していることは両親には伝えていたし、分かっていると思っていました。


しかし、ある日父に電話で言われたことに衝撃を受けました。


今私は、甲状腺の病院にしか通っていないことになっていたのです。


あんなに辛い思いをしていた、強迫性障害がないことになっていました。


治ったとでも思っているのでしょうか。


ちなみに両親は認知症ではありません。


おそらく両親の中で、強迫性障害なんて名前も覚えられない未知の病はなかったことにしたかったんだと思います。


正直症状を話しても分かって貰えないことは分かっているので、そのまま、両親には話しを合わせています。


分かってもらおうとは思いませんが、私が病院に通っていることは知っていて欲しかった。


でも今は私の強迫性障害が、両親の中で消えている分、何も話さずに済むので逆に楽です。


病気の事は自分にしか分からないから、誰にも言わない。


そう思って生きてきました。


今は夫が最大の味方で、最良のパートナーなので、すべてを打ち明けました。


夫は知る努力をしてくれています。


だから、とても気持ちが楽になりました。


今のこの生活がとても好きです。

家事

家事分担と言いますが、適材適所があると思います。


うちは私が扶養内パートで楽させてもらっている分、家事はすべて私がしています。


私が家事をしっかりしたいタイプだし、家にいるのが多い私がやる方が効率が良いからです。


かといって夫は何もしないかというと、そうではなくて、むしろ率先してやりたいタイプ。


私は、自分なりの家事のやり方やペースがあるのでできれば口出しはしてほしくないし、できれば自分でやりたいです。


それでも忙しい時は夫に掃除を頼んだりします。
その時は喜んでやってくれるし、日々の私の家事にも口出しせず、感謝してくれます。


それが嬉しい。


夫もひとり暮らしが長かったので家事は全般できますし、おそらく自分のやり方もあるはずですが私に任せてくれてます。


私は、仕事はフルタイムはもう無理だと思っています。


メンタルでやられてしまうから。


その分夫はしっかり働いてくれます。


だから私もしっかり家を守る。


色んな夫婦がいると思いますがうちはこれで上手くいってます。


昔、フルタイムで働いていた時は別に家事なんてしっかりやっていなかったし、やらなくても平気でした。


夫はそれでも文句は言わなかったです。


ただ、だんだん家時間が好きになった私は、忙しさで家が荒れていくのが嫌になりました。


その頃です、強迫性障害の症状が酷くなって、病院で抑うつと診断されたのは。


何事も完璧でないと許せない性格が災いして、仕事も家事も中途半端な自分が嫌になりました。


ただ、そこから仕事を辞め、1年ほどゆっくり休み、どうにか今は普通の生活ができるレベルになっています。


それでも時々辛い時はありますが。


ただ、昔一切やらないし、できなかった家事が今は好きなので、仕事より家事に重きを置いています。


生活できるレベルのお金があれば、あとは生活を充実させたいのです。


かといって、ずっと家にいても気が滅入ってしまいそうなので、週3日の6時間程度のパートがちょうど良いです。


夫との時間も大好きですが、1人時間も好き。


今は少しだけ、完璧じゃなくても大丈夫、と思えるようになりました。


真面目で完璧を求める人が、心の病にかかりやすいと言います。


私は真面目でもないし完璧でないとダメなんて思ったことはなかったはずでした。


でも自分で自分を知らぬ間に苦しめていたのですね。


今は平日頑張った分、週末はどれだけ自分を甘やかすか考えています。


自分を労いながら、ゆるゆる生きていきます。

人生の協力者

この前、夫にブログを始めたことを話しました。

興味があったようなので

「見る?」

と聞いてみると

「いや、いい」

とのこと。

最初はあまり興味無いのかなと思ったのですが、

「赤裸々に書いてるんでしょ?」

と言ってきました。

そこで理解しました。

夫は、私だけの居場所を守ってくれたのです。

私が誰の目も気にすることなく、心情を吐露できるのはブログだと分かっての発言でした。

正直夫には見られても全然良いです。

でも気を使ってくれたのが嬉しくて、しばらくは1人でブログは楽しむことにします。

昔は強迫性障害は恥ずかしいことで、誰にも言えませんでした。

それこそ同居していた親にも言えなかったです。

でも今は強力な協力者がいます。

夫に分かってもらえればそれだけで心強いです。

強迫性障害の方の多くは、強迫観念からくる強迫行為を恥ずかしいと思っています。

私がまさにそうです。

だから隠すために必死でした。

でも一緒に暮らす夫にまで隠そうとするのは無理でした。

今は夫の支えがあって生活がとても楽です。

信頼できる協力者を得る事も、病気と付き合っていく方法だと私は思います。

人生山あり谷あり

強迫性障害の症状が最近酷いです。

朝出掛ける時の戸締り確認だけで疲れて、汗を異常にかくのです。

仕事の前に疲れてしまう。

そんな時、主人の「辛い時は頼って」という言葉を思い出しました。

本当は自分の恥を晒すようなこと、したくなかったです。

でも、主人に甘えてみることにしました。

戸締りを一緒に確認してもらう。

それだけで不思議と何度も確認しなくなり、生活が楽になりました。

もちろん、1人で出掛ける時もあるので、その時は仕方ないのですが。

出会って10年、結婚して6年。

私は主人にこの前はじめて、私の病状を包み隠さず話しました。

今までは隠したい、恥ずかしい、それだけでした。

でも主人には知って欲しいと思ったのです。

私は強迫性障害になってから、誰にも詳しい症状を話したことはありません。

当時一緒に住んでいた両親すら、私の症状を見ても、ただ否定するだけでした。

私の長くて拙い話しを主人は静かに聞いてくれました。

夫婦は所詮他人、全てを理解してもらおうとは思いません。

でも、理解しようとしてくれることはできます。

主人はそれをしてくれる唯一の人です。

私ももちろん、喜びや悲しみ、すべて理解するため、主人に歩み寄ることは忘れません。

その時主人が「辛い時は頼ってね」と言ってくれたのです。

涙が溢れました。

私には寄り添ってくれる人がいる。

それはなんて幸せなんだろうと…。

私も、主人の唯一無二の存在でありたいと心から願います。

私流夫婦円満の秘訣

夫婦円満な私が考える夫婦が上手くいく秘訣とは。


冷たい事を言うようですが、夫婦は所詮赤の他人です。


そんな2人が一緒に暮らすには色々な弊害があります。


育った環境も、性別も違うのだから、それは当たり前です。


その中で折り合いを付けていくのに大事なのはやはり話し合いです。


そして、思いやり。


主人と結婚するまで、私は短気なタイプでした。
しかし、主人にカッとなったら一度クールダウンしなさいと言われたことがあります。


確かに、頭に血がのぼった状態では、相手に自分が何故怒っているのかわかって貰えないと改めて認識しました。


それからは頭にくることがあっても、その場で怒りに任せて言うのではなく一度冷静になってから、よく考えて、それでも納得いかないことがあるなら話し合いをするようになりました。


一度冷静になると、不思議と「なぜあんな事で怒ってしまったのだろう」と、怒りが消えることもあります。


逆にどうしても納得出来ない事はきちんと伝える事ができるようになったので、喧嘩はなくなりました。


そして、基本的なことですが、毎日の挨拶はきちんとします。


おはよう、おやすみ、行ってらっしゃい、おかえり、ありがとう、ごめんね。


言葉にして伝えることはとても大事なことだと思います。


主人はいつからか、寝る前に「今日もありがとう、明日もよろしくね」と毎日言ってくれるようになりました。


私にはそれがたまらなく嬉しいのです。


家事は好きだし、自分でやりたいと思っていますが、時に大変な時もあります。


家事を私がやるのを当たり前だと思わず、きちんとお礼を言ってくれることが、主人の素敵な所です。


長所も短所も、すべて含めて1人の人間としてお互い認め合える関係が、良い夫婦なのかなと、私は思います。