ピンヒールとスニーカー

私はまわりに影響を受けやすいかもしれないです。

前に会社の女性が「私、お姉さん系の服装ってできないし、嫌い」と言っていました。

そう思うのは本人の勝手だし、いいのだけど、当時私は思いっきりお姉さん系の格好をしていたのです。

嫌われてるのかとも思いました。

考えてみれば、私の会社の女性陣は皆ラフな格好をしています。

お姉さん系は私だけで、確かに浮いてるかも…。

そう考えたらいてもたってもいられず、ラフな仕事着を何着か新調してしまいました。

そして、翌日からさらりとラフな格好にシフトしたのです。

自分でも流されやすいとは思います。

昔いた職場は全員キラキラ女子で、皆ヒール必須。

私も負けじと足を痛めながらヒールをはいていました。

今思えばそんなに無理しなくてもと思うのですが、当時の私の中ではヒールが一種のステータスになっていました。

その時、1人だけ毎日スニーカーをはいている女性がいたのです。

陰口を言われていました。

ああはなりたくないと思う反面、羨ましくもありました。

どんな状況でも自分を貫けるのは素晴らしいです。

臆病者の私は、人と違うことをするのが怖いのです。

なるべく目立たず、好かれなくても嫌われたくない。

こんな自分は嫌だと思いつつ変えられない。

たまに本当の自分が分からなくなります。

私が今本当に必要としているのは、真っ赤なピンヒールか、ラフなスニーカーか。

20代の頃は服はあればあるほど良いと思っていました。

むしろ同じ友達と会うのに絶対同じ服は着ていきたくないとも思っていました。

今は物欲自体がさほどなく、服に関する関心が1番低いです。

職場もかなりラフな格好なので、デニムにTシャツなどで通勤したりしていますし。

そうしているうちに、自分の好みの服や似合う服が分からなくなりました。

服を見に行っても、可愛いと思うものがないのです。

そして良いかなと思って買ったものも、まったく着ないなんてことも。

好みは変わりましたが、まさか自分の好みが分からなくなるとは思いませんでした。

最近はラフな格好を、平日も休日も好んでしています。

歩くことが多くなったので、ヒールの靴を履かなくなったことにも原因はあるのかもしれません。

スニーカーに合わせると、どうしてもラフな格好になってしまいがちです。

そして私は冒険心がない上に、センスが皆無なので、マネキンの服を真似してコーディネートは一択になりがちです。

トップスとパンツを買っても、組み合わせを変えてローテーションでコーディネートを楽しめない女です。

年齢のせいもあるのかもしれませんが、ここまで服の好みが変わると、今まで着ていたものは一切着る気がしなくなり、新たな服をどうやってお迎えして良いかも分かりません。

とにかく今は少ない服で頑張っていますが、いい加減飽きてきました。

Google先生で検索しても、イマイチピンと来ない服を買うのは正直嫌ですし。

困りますね。

メンタル面の回復の仕方は分かってきましたが、服の好みが分からない。

かといって何でも良いわけじゃない。

面倒な女になってしまいました。

とりあえず、しばらくは色々見て目を養おうと思います。