人生を変える出会いは、そう何度もあるものではありません。
人との出会いは多々あれど、それが良い出会いか悪い出会いかは、後々分かるもので、出会ったその時に分かるものはなかなかないです。
ただ、私にはその出会いは運命でした。
あの日、私は小さな生命に出会いました。
片手にすっぽりおさまる小さな生命は、しっかりと鼓動を刻んでいて、その小さな仔猫に出会った時、感じたことのない感情が芽生えました。
私はこの子を守り、この子と共に生きよう、と。
猫を飼うのははじめてのことで、最初は手探りでしたが、色々調べて、どうすればこの子が幸せか、どうすれば快適に過ごせるか、そればかり考えました。
家猫は、飼い主が提供する食事で身体が形成されます。
栄養バランスや、健康を考え、どのフードが良いか、それは1番悩みました。
栄養価が高いとはいえ、猫が気に入ってくれるとは限らない。
高いフードが良いとも限らない。
最初は張り切って、1番高いフードを買いました。
しかし、フードが合わず猫はそれでお腹をこわしてしまったのです。
次にあげたフードは、食いつきが悪く残してしまう。
なかなか試行錯誤し、食いつきも栄養価も良い今のフードに落ち着きました。
他の猫が、喜んで食べるウエットフードは、なかなか食べてくれないので、日々の水分補給が今後の課題。
仔猫はすくすく元気に育ち、今や5キロオーバー。
この子は、食べたものでできている。
その時ふと思いました。
それは人間も同じ事だ、と。
油多めの食事ばかりではコレステロールが高くなるし、野菜ばかりでも栄養は偏る。
人間にも猫と同じ、総合栄養食があれば良いですが、人間は贅沢なので毎日同じ食事では飽きてしまいます。
高い食べ物だから良いかというと、そうでもないし、安くてもダメ。
人間は本当に面倒な生き物。
ただ、人間なら薬と思えば苦い粉も飲めますが、猫にはそれができないです。
不味いと思えば栄養価が高かろうが食べないし、美味いと思えば身体に悪いものも躊躇なく食べる。
だから、愛猫の健康は飼い主の手にかかっています。
私は自分への投資はかなり熟考しますが、愛猫への投資にはまったく迷いがないです。
この子のためにできることはしてあげたいし、快適に暮らしてほしい。
それが飼い主の役目だと思っています。
ペットも大切な家族の一員。
日々この子と共に、自分も慈しんで、健康的に毎日の食事をしていこうと思います。
この子は私の食事に対する考えを変えてくれました。
健康は日々の積み重ね。
どこかが悪くなってからでは遅い。
だから毎日の食事が大事。
ただ、お腹を満たすだけの食事は、健康にも良くないし、なによりつまらない。
楽しく、美味しく、健康に。
それが食事の基本だと私は考えます。