メイク

私の母はメイクをしません。


それどころか、化粧水や乳液もつけないし、もちろん日焼け止めもつけないです。


洗顔なんてボディータオルで石鹸でします。


それで未だにシミやシワがないのは凄いけど、肌はごわごわ。


逆に祖母は、家にいる時でもしっかりメイクをする人でした。


お手入れもしっかりしていたので、80代でも肌はツヤツヤでした。


私はと言うと、母がメイクをしたら一緒に食事をしないというので、年頃になってもメイクはできませんでしたし、メイクは悪いことだとさえ思っていました。


化粧水なんて贅沢品だと思われていたので、クリームのみドラッグストアで購入していました。


それでもまだ肌が綺麗だったのは若かったからです。


今はあの頃からもっとケアしたかったと思います。


ネットがまだそんなに普及していない、私の青春時代は、どんなことが自分の肌に良いのか、メイクはどんなものが良いのか調べる術がなかったのです。


ただ、母に言われるまま、メイクできずにいました。


子育ては、多少洗脳だと思います。


特に母に支配されていた私は、周りの女子が普通にしているメイクをしたくてもできませんでした。

周りの友人が10代で覚えることを私は家を出る30代までできなかったのです。


今になって、スキンケアには力を入れるようになりましたが、やはり若いうちからきちんとしておきたかったなと最近よく思うのです。


何事も継続です。


今は逆に情報が溢れすぎていて何が自分の肌に合っているのか試行錯誤はしていますが、それはそれで楽しいのです。


女性って面倒だけど楽しい。


今はそう思えます。

自分軸

嫌いな自分も受け入れる。

日々の生活の中で、自分の軸を見つけるのにおそらく人生の大半を使ってしまいました。

自分に合う合わないや、向き不向きを見分けることが私には難しかったのです。

好きや嫌いも昔は親に決められていました。

だから、自分が何が好きなのかなんて分からなかったし、分からなくても生きていけたのです。

親が良いといえば良かったし、悪いと言えば悪かった。

人に支配されるのが楽で、親に支配されていた自分にとって、親から解放されてようやく自分を見つけることができました。

自分の意外な部分も見つけられたり、楽しい発見も多いです。

人生には選択がつきものだけど、その中でも様々な選択肢を選べるようになってきました。

それは同時に大変だし難しいです。

でも私は自由です。

10代や20代で、しっかり自分軸を持っている人が羨ましくて、尊敬していたけど、私は歩みが遅いだけでした。

今はしっかり、自分軸はあります。

好きなものを好きと言える自分が誇らしい。

この歳になってもまだまだ未熟な私だけど、これから磨いていってあげたいと思います。

猫とごはん

人生を変える出会いは、そう何度もあるものではありません。


人との出会いは多々あれど、それが良い出会いか悪い出会いかは、後々分かるもので、出会ったその時に分かるものはなかなかないです。


ただ、私にはその出会いは運命でした。

あの日、私は小さな生命に出会いました。


片手にすっぽりおさまる小さな生命は、しっかりと鼓動を刻んでいて、その小さな仔猫に出会った時、感じたことのない感情が芽生えました。


私はこの子を守り、この子と共に生きよう、と。


猫を飼うのははじめてのことで、最初は手探りでしたが、色々調べて、どうすればこの子が幸せか、どうすれば快適に過ごせるか、そればかり考えました。


家猫は、飼い主が提供する食事で身体が形成されます。


栄養バランスや、健康を考え、どのフードが良いか、それは1番悩みました。


栄養価が高いとはいえ、猫が気に入ってくれるとは限らない。


高いフードが良いとも限らない。


最初は張り切って、1番高いフードを買いました。


しかし、フードが合わず猫はそれでお腹をこわしてしまったのです。


次にあげたフードは、食いつきが悪く残してしまう。


なかなか試行錯誤し、食いつきも栄養価も良い今のフードに落ち着きました。


他の猫が、喜んで食べるウエットフードは、なかなか食べてくれないので、日々の水分補給が今後の課題。


仔猫はすくすく元気に育ち、今や5キロオーバー。


この子は、食べたものでできている。


その時ふと思いました。


それは人間も同じ事だ、と。

油多めの食事ばかりではコレステロールが高くなるし、野菜ばかりでも栄養は偏る。


人間にも猫と同じ、総合栄養食があれば良いですが、人間は贅沢なので毎日同じ食事では飽きてしまいます。


高い食べ物だから良いかというと、そうでもないし、安くてもダメ。


人間は本当に面倒な生き物。


ただ、人間なら薬と思えば苦い粉も飲めますが、猫にはそれができないです。


不味いと思えば栄養価が高かろうが食べないし、美味いと思えば身体に悪いものも躊躇なく食べる。


だから、愛猫の健康は飼い主の手にかかっています。


私は自分への投資はかなり熟考しますが、愛猫への投資にはまったく迷いがないです。


この子のためにできることはしてあげたいし、快適に暮らしてほしい。


それが飼い主の役目だと思っています。


ペットも大切な家族の一員。


日々この子と共に、自分も慈しんで、健康的に毎日の食事をしていこうと思います。


この子は私の食事に対する考えを変えてくれました。


健康は日々の積み重ね。


どこかが悪くなってからでは遅い。


だから毎日の食事が大事。


ただ、お腹を満たすだけの食事は、健康にも良くないし、なによりつまらない。


楽しく、美味しく、健康に。


それが食事の基本だと私は考えます。

なんでもない日が幸せ

好きなものを好きだと思える、綺麗なものを綺麗だと思える、怪我なく1日過ごせることがどんなに幸せなことか、気付けて良かったと思います。

体調や、メンタルを崩した時期があって、今思うのは平凡で何でもない日が1番幸せだということ。

周りの言葉や行動が、刃のように刺さる時はいまでもあります。

それは多分感受性がとても強いから。

仕事をしながら、周りの声が聞こえると意識がそちらに向かい、集中できなくなってしまうのは、とても繊細だから。

自分はこうなのだと、分かってあげるだけでも、気の持ちようは全然違います。

平凡な毎日が、生活が、とても愛おしく幸せ。

毎日幸せを積み重ねたら、ずっと幸せ。

幸せの盾があれば小さなことではめげない自分になるかもしれない。

それでも盾を突き破って、鋭い刃が刺さる時もあります。

それでも何度でも立ち上がる。

私にはその力があると、信じたいのです。

私の物語

人生には、運命の本が1冊は存在すると思います。


小説でも漫画でもエッセイでも。


最近は本を読むことがめっきり少なくなってしまいましたが、私にも運命的な本が何冊かあります。


人生のターニングポイントや、ふとした瞬間に読みたくなるそれらの本は、かけがえのないものです。


電子書籍でも良いと思う方もいるかもしれませんが、私は古い人間なのか、本がたまらなく好きなのです。


紙の質感、匂い、ものによっては分厚いハードカバー。


それらは手に持ってはじめて味わえるものです。
最近急に思い出して、古い本を引っ張り出してきました。


何故か急に読みたくなる、そんな本が運命の本なのかなぁと思います。


久々にその本を手に持って、たまらなく懐かしい、幸せな気持ちになりました。


ひとりっ子で外で遊ぶのが苦手だった幼少期の私は、絵を描いたり、おままごとをしたり、本を読んだりして遊んでいました。


ひとり遊びは得意でも、誰かと遊ぶのは苦手だったのです。


本を読んでいる時間は現実逃避して、私は物語の主人公になれた。


当時は少なからず寂しいと感じる時もありました。


でも今は思います。


私の人生の主人公は私しかいないのだと。


ドラマティックな出来事なんてなくても、私は私の物語を生きているのです。


それだけで、なんだか強くなれる気がしました。

私流夫婦円満の秘訣

夫婦円満な私が考える夫婦が上手くいく秘訣とは。


冷たい事を言うようですが、夫婦は所詮赤の他人です。


そんな2人が一緒に暮らすには色々な弊害があります。


育った環境も、性別も違うのだから、それは当たり前です。


その中で折り合いを付けていくのに大事なのはやはり話し合いです。


そして、思いやり。


主人と結婚するまで、私は短気なタイプでした。
しかし、主人にカッとなったら一度クールダウンしなさいと言われたことがあります。


確かに、頭に血がのぼった状態では、相手に自分が何故怒っているのかわかって貰えないと改めて認識しました。


それからは頭にくることがあっても、その場で怒りに任せて言うのではなく一度冷静になってから、よく考えて、それでも納得いかないことがあるなら話し合いをするようになりました。


一度冷静になると、不思議と「なぜあんな事で怒ってしまったのだろう」と、怒りが消えることもあります。


逆にどうしても納得出来ない事はきちんと伝える事ができるようになったので、喧嘩はなくなりました。


そして、基本的なことですが、毎日の挨拶はきちんとします。


おはよう、おやすみ、行ってらっしゃい、おかえり、ありがとう、ごめんね。


言葉にして伝えることはとても大事なことだと思います。


主人はいつからか、寝る前に「今日もありがとう、明日もよろしくね」と毎日言ってくれるようになりました。


私にはそれがたまらなく嬉しいのです。


家事は好きだし、自分でやりたいと思っていますが、時に大変な時もあります。


家事を私がやるのを当たり前だと思わず、きちんとお礼を言ってくれることが、主人の素敵な所です。


長所も短所も、すべて含めて1人の人間としてお互い認め合える関係が、良い夫婦なのかなと、私は思います。

新たな病?

30代前半から私はピルを服用してます。


避妊目的ではなく、子宮筋腫があるため、飲んでいた方が良いと医者に言われたためです。


日本ではピル=避妊目的のようなイメージが強く、なかなか受け入れられにくい薬ですが、生理痛を和らげたり、経血量が減ったり、生理不順が矯正されたりと、私には魅力的な薬でした。


私が服用しているピルは、3日連続する出血があったら4日間休薬するというもので、その後はまた普通に服用するのですが、現在1ヶ月以上出血が続いている状況です。


私は生理があるせいか、出血にさほどの危機感がないのですが、これはさすがにまずいと、産婦人科で検査をしてもらうことに。


毎年、子宮頸がん検診はしていますが、今回は子宮体がん検診です。


昔も子宮頸がん検診で引っかかり、子宮体がん検診を受けましたが、痛かった記憶があり、とても憂鬱になりました。


今回もやはり痛かった…


それよりなにより、結果が気になりますが、結果には1週間ほどかかるとのこと。


憂鬱です。


心のどこかで、なんとなく大丈夫だろうと思っている能天気な自分がいたのですが、日に日に不安になってきました。


もし病気だった時の事は考えておかねば。
仕事は?お金は?保険でどのくらいまかなえるの?


考えれば考えるほどキリがなくなります。
待つしかない。


今が1番もどかしい。