故郷の雪

季節がうつろいでいきます。

春夏秋冬。

私は冬が好きです。

それは最近気付きました。

地元の東北にいる時は気付かなかった冬の良さが今はよく分かります。

冬の寒さに耐えた桜が春、美しく咲き誇るように、私たちは厳しい冬を耐えて成長するのです。

名古屋の冬は厳しくはありません。

でも東北の冬よりなんだか辛い気がします。

ただ、冬に向かう秋はたまらなく好きです。

日々涼しく、日々寒くなる時期が、冬の準備期間です。

吐く息が白くなると冬が来たことを実感します。

東北にいる時は雪が嫌いでした。

今は恋しいです。

真っ白な雪原を、誰も踏みしめていない雪の上をさくさく歩くと、まるで地球上には自分しかいないのではないかと錯覚します。

雪が積もると、すべての音を遮断してくれる気がするのです。

静かな静かな空間に、自分の心臓の音が小さく響きます。

厳しくも美しい景色がそこには広がっています。

目を閉じれば故郷の山を思い描くことができます。

どんな山より美しいです。

いつかまた故郷に住むことがあってもなくても私の故郷はひとつです。

だから、ずっと心の中に故郷を思い描くことができるのです。

祖母と防犯意識

私の祖母は防犯意識の高い人でした。

人混みに行く時は鞄はしっかり押さえておく、自転車のカゴに鞄は入れない、夜道は1人で歩かない、などなど。

田舎だと、鍵を開けっ放しで出かけることも多々あります。

変な人が来ても近所の方が見ていてくれる安心感があるそうです。

しかし祖母は鍵は必ず二重ロックでした。

他人は信用しない、自分の身は自分で守る。

「時間と金のルーズとは付き合うな」

と、小さな頃からよく言い聞かされていました。

今のご時世では当たり前になりつつある防犯意識が、祖母には昔からありました。

小さな頃は素直に聞いていましたが、今思えば考えすぎなこともある気がします。

でも現在その教えは私の中で、しっかり生きています。

日本は安全な国で、諸外国に比べ防犯意識は確かに低い気がします。

でも備えるに越したことはないです。

考えすぎてやりすぎてしまうことも確かにありますが、やらないよりは良い、そう思います。

金のルーズとは付き合うなと言っていた祖母は、自分の兄弟には甘く、弟の借金の保証人になり、踏み倒されました。

借金の返済もせず、遊びあるっているそのおじには正直辟易しています。

でも祖母は騙すより騙される方が良い人でした。

自分の身内には誰より尽くす。

でも祖母が誰かに尽くされたことはありません。

皆に慕われていたことは確かです。

そんな祖母が亡くなって6年。

大人になった今だからこそ祖母に聞きたいことや、教えてもらいたいことが沢山あります。

祖母のことだから、孫の私には肝心なことは話してくれない気がしますが。

でも祖母と2人、お酒が飲みたかった。

今強くそう思います。

波乱万丈の人生を歩んだ祖母の意思を何かしら引き継いでいきたい。

私は祖母の意志とともに生きています。

大人になる時

過去に後悔がないかと聞かれたら、数え切れないほどあります。

でも、人生をやり直したいかと聞かれたら、それは違います。

今があるのは昔の自分がいたから。

今は最高に幸せだから。

私は他人より大人になるのが遅かったです。

自分の夢も分かりませんでした。

自分が好きなことすら、明確ではなかったのです。

今はすべてが明確で、自分の意思をしっかり持った大人になれました。

いつから人は大人になるのでしょう。

それは、脱皮できた時だと思うのです。

言葉にするのは難しいですが、自分自身を客観的に見ることが出来るようになった時、なんじゃないかと。

自分はなんて小さな存在なんだと思い知った時、人は大人になるのではないでしょうか。

自信に満ち溢れて、自分は何でもできる、と思うことは大事なことです。

でも、世の中を知れば知るほど、自分の無力さに気付いてしまう。

それは、絶望なんかじゃなくて、1歩前進した証拠なんです。

大人になるって、きっと世の中の辛辣さや、不公平さを知ることだけど、でも悪いことばかりじゃない。

私は無力かもしれない、でも何ができる?何がしたい?と自分に問いかけた時、また更に大人になっていくのです。

自分がやりたいことは、やれば良い。

世の中は、自分が思っている以上に冷たくて、辛いけど、でも自分は生きてる。

それだけで、もう大成功なんです。

世間の辛さに打ちひしがれる時があるかもしれない。

でもそれはまた貴方が成長するためのステップに過ぎないのです。

人は1人では生きていけない。

だから、色々な人の言動を吸収して、自分の理想の大人になりましょう。

自分の華を咲かせましょう。

私は私

私は他の人より、音や匂いに敏感な気がします。

職場でも気になる音があると、気が散って仕事に集中できなくなります。

でも、ASMRなどは好きで、川の音、虫の声などよく聴いています。

昔、学生の頃のテスト中、しんと静まり返った教室に響く、鉛筆書きの音が好きでした。

誰の鉛筆の音が筆圧が強くて好みなどあったりして。

昔はそれは変わった趣味だと思っていましたが、ASMRという言葉が世の中に浸透してから、私のような音フェチの方が沢山いることが分かって、嬉しい限りです。

嗅覚に関しても昔より敏感になった気がします。

少し前のコロナ禍では、マスク生活だったのでほとんど匂いは感じませんでした。

しかし、マスク無しの生活だと、様々な匂いが飛び込んできます。

雨の日の電車内の湿った匂い、誰かのスパイシーな香水の匂い、体臭などなど。

マスク無し生活になりたての頃は戸惑いましたが、今は慣れました。

この人柔軟剤の良い香りがするなぁとか、スポーツの後の匂いなど、色々な人がいるのは面白いです。

逆に自分で自分の匂いを感じることはできないので、どんな感じなのか気になります。

また、他人から見た自分の評価や、印象も気になりますね。

でもそれは気にしても仕方の無いことです。

他人の感覚で自分を見ることはできないし、その人が自分をどう思っているかなんて到底分かりっこないですから。

気にしても仕方ない。

それより、自分で自分を認めてあげられるような、自分でありたいです。

自分を誰より知っているのは自分。

長所と短所をしっかり見つけて、自分を労わってあげなきゃ自分が可哀想です。

自分を甘やかすのではなく、認めてあげること、自意識過剰ではなく、自分を好きになってあげること。

それは多分すごく重要なんじゃないかと思うのです。

一生付き合うのは自分。

嫌いな自分より、好きな自分と付き合えた方が人生何倍も楽しいですから。

私は私を認めます。

難しいけど、誰が認めてくれなくても、私が私でいられれば、はなまるなんです。

説明のできない感情

私は何か合わないな、とか、何か違うなという漠然とした感情を大事にしています。

理由は分からないけど、何となくこの人とは合わないなと思う人は、後々必ず明確な理由が見えてきます。

説明のできない嫌な感情を、言葉にするのは難しいです。

そして、そんな感情を抱いてしまった相手に申し訳ない気がします。

でも、何か嫌は、必ず後々理由が分かります。

私は人の印象は第一印象で決まると思っています。

いくら取り繕っていても、やはり何かの綻びは見えますし、綻びのない人ほど物凄いものを秘めていたりします。

第一印象で人を好きになることはありませんが、第一印象で人を嫌いになることはあります。

それは私の直感が教えてくれていると思っています。

本能には従います。

かといって、急によそよそしい態度を取ったりはしません。

ただ、1歩引いて様子を見ます。

実は何も原因が分からなくても、第一印象で嫌だなと思った人には私は心を閉ざします。

人との関わりはストレスになりやすいですから、なるべくは避けたいのです。

一種の防衛本能ですね。

ブランド

20代の頃はブランド品が大好きでした。

ブランド品を持っているのがステータスだと思っていましたし、10代では知らなかったブランドを知れるのが楽しかったのです。

いつの頃からか、ブランドには一切興味がなくなり、デザインや機能性重視になりました。

比較的安価なブランドだと、同じようなデザインが目につきます。

それが、そのブランドの一種の目印なのかもしれません。

でもいつからか、他人が持っていないものを持ちたいと思うようになりました。

奇抜とか個性的なのではなく、ただ自分が心ときめくものを持ちたいと思うようになったのです。

安いバックや服でも素敵なものはたくさんあります。

かといって、ブランドを全否定するかというとそうではありません。

ブランド品にも魅力的なものはたくさんあります。

ただ、私の収入には見合っていません。

背伸びしてブランド品で身を固めるより、身の丈にあったもので十分なのではないかと思うのです。

他人にどう思われようが自分は自分。

好きなものを好きと言える大人になっていきたいですね。

ゆめ

昔から文章を書くのが好きでした。

作文コンクールなどでは何度も入賞させてもらったりして、将来は漠然と小説家になりたいなんて思っていました。

でも、自分がなんとか書き上げた小説を読み返し愕然としたことがあります。

文章力がない上に、基本から全てがダメだと。

かといって、一から学ぶほどの情熱はありませんでした。

大人になり、せめて文章を書く仕事をしたいと、ライフハック記事の執筆の業務委託をしたこともありました。

しかし、何度も何度も修正が入り、結果自分の考えた文章とは全く違うものが出来上がる、なんてことを繰り返し、長くは続かず辞めました。

書くのは好きだけど、好きなだけで上手くは無いから仕事にはしない方が良いと考えていた時です。

ふと、急に何の脈絡もなく、ブログを始めたいと思うようになったのです。

きっかけは本当に何も無く、ただ漠然とでした。

そこで色々調べ、最初は無料ブログをはじめました。

しかし、長く続けるならと、サーバーレンタルをすることに。

実はサーバーレンタルをするのは2度目です。

最初は、反響も分からず何も分からないまま何記事か書いて辞めてしまいました。

しばらくして、やっぱり腰を据えてはじめたいと、書き始め、今に至ります。

今は、書くことが何より楽しく、ライフワークになっています。

石の上にも三年、まずは3年を目標に続けていきたいです。

もちろん、その先も続けるつもりでいます。

昔は例えば、小説を書き上げても、発表できる場がありませんでした。

今は、小説サイトや、ブログサイトも充実していて、良い世の中ですね。

多くの才能を眠らせずに済みます。

自分が何をしたいかは、何ができるかより難しい問題だと思います。

小さな頃から揺るがない夢がある人は別かもしれませんが、それでもきっと周りの環境に左右されて、大人になったら夢を忘れてしまうかもしれない。

でも大人になっても夢を持って良いのだと、最近よく思います。

こうして、ブログを続けられることは幸せなことです。

いつか、私の夢も夢でなくなる日が来るのでしょうか。

努力したから叶うものではありませんが、自分が後悔しないよう、できることはすべてやり切りたいです。

毒プラス余談

私の夫は一般的に言って多分性格が悪いです。

でも、私にはいじわるをしません。

例えば私が会社で嫌なことを言われた人の話をすると、私では考えつかないような嫌味をその人あてに言います。

そこで私は「まぁ、そこまで言わなくても…」といつの間にか怒りが収まっていたりするのです。

夫は私の斜め上を行く毒舌なのですが、私に毒が向くことはないです。

だからこそ救われています。

私も性格は悪いです。

だから、私が言えないような文句を、口に出して言ってくれるだけで、なんだか私は救われた気がするのです。

私はずっと夫の味方です。

夫がそうしてくれているのと同じように。

人は綺麗事だけでは生きていけない。

嫌な感情は毒に変化します。

毒を吐かなければ体内にたまります。

たまにはそんな毒抜きが誰にでも必要不可欠。

自分って性格悪いなぁなんて思わなくて良いのです。

陽の感情の裏には陰の感情あり。

陰があってこそ陽が輝くのです。

余談ですが、なぜコロナ検査は陽性がコロナなんでしょうか。

明るい方がコロナってなんかちょっと違う気がするのは私だけでしょうか。

ピンヒールとスニーカー

私はまわりに影響を受けやすいかもしれないです。

前に会社の女性が「私、お姉さん系の服装ってできないし、嫌い」と言っていました。

そう思うのは本人の勝手だし、いいのだけど、当時私は思いっきりお姉さん系の格好をしていたのです。

嫌われてるのかとも思いました。

考えてみれば、私の会社の女性陣は皆ラフな格好をしています。

お姉さん系は私だけで、確かに浮いてるかも…。

そう考えたらいてもたってもいられず、ラフな仕事着を何着か新調してしまいました。

そして、翌日からさらりとラフな格好にシフトしたのです。

自分でも流されやすいとは思います。

昔いた職場は全員キラキラ女子で、皆ヒール必須。

私も負けじと足を痛めながらヒールをはいていました。

今思えばそんなに無理しなくてもと思うのですが、当時の私の中ではヒールが一種のステータスになっていました。

その時、1人だけ毎日スニーカーをはいている女性がいたのです。

陰口を言われていました。

ああはなりたくないと思う反面、羨ましくもありました。

どんな状況でも自分を貫けるのは素晴らしいです。

臆病者の私は、人と違うことをするのが怖いのです。

なるべく目立たず、好かれなくても嫌われたくない。

こんな自分は嫌だと思いつつ変えられない。

たまに本当の自分が分からなくなります。

私が今本当に必要としているのは、真っ赤なピンヒールか、ラフなスニーカーか。

再び病院

昨日休み明けで出社しましたが、昼間も咳が酷く、嘔吐くほどでした。

以前病院から貰った薬はなくなってしまったので、せめてそれだけでも貰いたいと会社帰りに病院を受診することに。

通勤は電車とバスのため、いつも車で通っている定期の病院には行けず、自宅近くの病院へ連絡しました。

すると、熱はなくても、念の為コロナの検査をすすめられました。

コロナ検査、好きな人はいないでしょうが、私もものすごく苦手で…

嫌だなと思いつつ、背に腹はかえられずです。

待ち時間がとてつもなく嫌でしたが、結果コロナではありませんでした。

いや、熱がない時点で分かってはいましたが、ひとまず安心し、無事薬も貰えました。

しかしまた夜発作のような咳に襲われ…

正直呼吸が止まるかと思いました。

いつまでこの咳が続くのか不安です。

咳が出始めると長引くのが、最近の私なので、喉はなるべく大事にしたいです。

今日も会社で、立て続けに咳が出るので周りの方に申し訳ないです…。

もちろんマスクはしていますが。

乾燥や、喉の痛みを和らげるため、白湯などは飲んでいますが、はたして効き目はあるのかよく分かりません。

咳で夜眠れないと、疲れやストレスで倒れそうになるのでそれだけは避けたいです。

コロナ規制が緩和されたとはいえまだまだ、コロナが流行っているそう。

自分の身は自分で守れる体力をつけたいものです。