鏡の自分

鏡の中の自分が、自分ではない気がする時がありました。

前の仕事で心身共に疲れていた時です。

私ってこんな顔だっけ…?

こんな表情だった?

すべてが分からなくなった時がありました。

でも誰にも言えずにいました。

同じ頃、今まで大丈夫だったはずなのに、階段を降りるのが怖いと感じるようになったのです。

これはいよいよおかしいと思いました。

私の中で何かが悲鳴をあげている、と。

すぐに仕事を休み心療内科へかけこみました。

診断は抑うつ。

強迫性障害と並行し、病状は悪化していたのです。

私はすぐに仕事を辞めました。

身体を壊してまで働きたくはありません。

どんなに会社のために頑張っても、会社は何もしてくれませんから。

今は鏡を見てもあんな不思議な感覚はありませんが、今思い出しても恐怖です。

自分が自分じゃない気がするなんて。

ちなみに階段は今も怖いままですが、階段を降りるペースが格段に落ちただけで日常生活に支障はありません。

強迫性障害を患っていると、嫌な数字に敏感になったり、先端が尖っているものに恐怖を覚えたり、小さな恐怖が付きまといます。

薬を飲んで症状が落ち着いてはいても、克服はしていません。

日常生活に縛りや、不自由さを感じながら生きていくしかないのです。

でもそれがすべて不幸かと言うとそうでもないです。

繊細で敏感な私は、周りの知らなくても良いことまで感じ取るだけではなく、知っておいて良かったことも感じることができます。

プラスではなくても、プラマイゼロ。

そう考えてこれからも、強迫性障害と共に生きていきます。