大好きだったことができなくなる、楽しかったことを楽しめなくなる、そんな病気があります。
仕事で辛くても綺麗なものを見たら心があらわれるはずなのに、綺麗なものを綺麗と感じなくなる病です。
うつ病はそこに代表される病気ですが、私の強迫性障害にもそんな時期がありました。
何もやる気が起きない自分にイライラし、物にあたり、またイライラする、繰り返しです。
今まで通常出来ていたことができなくなる、それは自分でも驚くほどショックな出来事です。
春はあ…け…ぼ…の、春は…、は…る?
こんな感じで本すら読めなくなります。
先に進まないのです。
何度も何度も、暗記するほど同じところを繰り返し読んでも、頭に入らない。
暗記しているなら頭には入っているはずなのに、言葉を理解しない。
想像以上の恐怖が、この病にはあります。
今私は、おうち時間を充実させるため、食器や生活雑貨を揃えるのが楽しみになっています。
それがある日、まったく魅力を感じなくなったとしたら…。
とても恐ろしいです。
他の何かに興味が移ったならそれは良いのです。
人の気持ちは移ろいやすいですから。
でも、何にも興味がなくなってしまったら、それは心の「助けて」のサイン。
すぐに休息を取りましょう。
誰も貴方を責めません。
責める人がいたら、それは貴方を心から心配していない人です。
そんな人とは距離を置いてください。
辛い時、寄り添える何かがある、誰かがいる、それだけで人は救われます。
救いの手を取る事ができたら、あとはあがるだけ。
どん底から這い上がりましょう。
どんなに辛くても、どん底でも、上を見上げれば空があります。
空には届かなくても、手を伸ばせば、近くにいけます。
そうして1歩、また1歩、前進すれば良いのです。
急がなくていい、焦らなくて良い、自分のペースでゆっくり大事な1歩を刻みましょう。